「中国が韓国に報復してもトランプは韓国を支援しないだろう」

回顧録を出版したジョン・ボルトン氏へのインタビュー

「中国が韓国に報復してもトランプは韓国を支援しないだろう」

 ジョン・ボルトン元米ホワイトハウス国家安保補佐官は2日(現地時間)に本紙との電話インタビューに応じ、米国のドナルド・トランプ大統領について何度も「予測できない」と述べた。トランプ大統領と1年5カ月にわたりホワイトハウスで共に仕事をしたボルトン氏だが、それでもトランプ大統領の政策と本心はよく理解できないというのだ。ボルトン氏は「中国が韓国に対して過去のTHAAD(高高度ミサイル防衛システム)報復のような経済報復に乗り出したとしても、トランプ大統領は韓国を支援しないかもしれない」との懸念を示した。ボルトン氏は2018年4月から19年9月までホワイトハウスでトランプ大統領の補佐官を務めた。北朝鮮に対しては超強硬派のボルトン氏は先月23日、ホワイトハウスの混乱を赤裸々に描いた回顧録「それが起こった部屋」を出版した。回顧録は出版第一週に78万部が売れるベストセラーになっている。

-文在寅(ムン・ジェイン)大統領は11月の米国大統領選挙前に、米朝首脳会談の開催を目指す意向を明らかにした。実際のところ開催は可能と思うか。

「トランプは大統領選挙に向けた世論調査で(民主党候補のジョー・バイデン元副大統領に)大きく差を開けられている。11月の大統領選挙を前に『オクトーバー(10月)・サプライズ』に乗り出さないか心配している。(第3次米朝首脳会談をするのであれば)北朝鮮に対する経済制裁を弱めるいかなる取引も大きな失敗になるだろう。北朝鮮にはレジーム・チェンジ(政権交代)に至るまで圧力を加え続けねばならない」

-韓米防衛費分担金交渉で妥結できない場合、トランプ大統領が在韓米軍を削減する可能性はあると思うか。

「そう思う。彼(トランプ大統領)は海外に駐留する米軍は多すぎると考えている。おそらく9000-1万人に達するドイツの米軍がポーランドなどに再配置されそうだ。(在韓米軍も)そうなる可能性がある。彼は米国の同盟国をバランスシートの観点で考えている」

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