「中国が韓国に報復してもトランプは韓国を支援しないだろう」

回顧録を出版したジョン・ボルトン氏へのインタビュー

-11月の大統領選挙前にも削減は可能か。

「政治家は再選が非常に難しそうな時は賭博をすることもある。わたしはそれ(在韓米軍削減)は危険だと考える。しかし(大統領選挙直前の)9月と10月のことを考えると、排除はできないだろう」

-米国政府関係者たちは、韓国が米中の間で米国を選択した時、中国が報復すれば支援すると言っている。しかしトランプ大統領は逆に、これを韓国に対する交渉のレバレッジ(てこ)とみなすとは考えられないか。

「そのような危険はあると思う。トランプ大統領の哲学は共和党の哲学とは異なる。そのため今年11月に(わたしは)彼に投票しないだろう」

-トランプ大統領が再選されれば、韓米関係はどうなると思うか。

「トランプがどのような動きを示すか予想できない。彼は最初の任期では外交安保分野で共和党の反発を恐れた。しかし彼が再選されれば、防御膜は消える」

-回顧録で「第1次米朝首脳会談は青瓦台(韓国大統領府)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長のアイディア」と主張したが、青瓦台はこれを否定している。

「韓国の立場は常に非核化よりも統一の方により焦点を合わせている。しかしそれは(非核化)交渉に入る際には不自然な方法だった。ここ2年の間に北朝鮮は非核化交渉には真剣に望まなかった。北朝鮮がつい先日、開城の南北共同連絡事務所を爆破したことで、改めてこれを確認した」

-米朝首脳会談で成果が出なかったのは、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の意図を間違って把握したためか。

「文大統領がいくら努力し、何か(北朝鮮との約束)を(米国に)伝えたとしても、米朝首脳会談は無駄だっただろう。北朝鮮の政策はここ30年にわたり変わっていない。彼ら(北朝鮮)は決して守らない約束を(交渉で)行い、これを通じて経済制裁から抜け出すことを強く願っていた。北朝鮮は核放棄について真剣に考えたことはない。北朝鮮はわれわれ全てをだました。

ワシントン=趙儀俊(チョ・ウィジュン)特派員

キム・ジホ記者

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