「大谷に勝ったことはもう忘れてください」…SK投手陣の「希望の星」李建郁

 李建郁はこれまでけがでキャンプを完走したことがなかった。SKは毎年、米フロリダ州のベロビーチでキャンプを行う。李建郁は2回、ベロビーチのキャンプに参加したが、1週間もたたないうちにけがで早期帰国した。3回目のキャンプ参加だった今年は何事もなくキャンプを終えた。そのころから良い予感がしていた。

 今、あえて大谷の話を持ち出さなくても李建郁のことを知る野球ファンが増えた。李建郁は5月28日の斗山ベアーズ戦で、けがのため先発ローテーションを外れたニック・キンガムに代わってマウンドに上がった。プロで初の先発登板。心配をいい意味で裏切り、5と3分の1イニングを1失点に抑える好投でデビュー初勝利の感激を味わった。

 6月26日のLGツインズ戦では6イニング無失点でプロ初のクオリティスタート(6イニング3自責点以下)を記録し、白星を追加した。そして7月8日に首位のNCダイノスと対戦して6イニング1失点と好投、3-2の勝利を導いて3勝目を挙げた。李建郁はNCの強打線を相手に3安打しか許さず、5奪三振した。今季防御率2.95(先発としては3.20)というエース級の活躍だ。上位チームすべてを相手に勝利を挙げた。

 李建郁は試合後、「打者が僕の球威に押されてファウルを打った時はうれしくて自信がわく。球速に比べて球が伸びると言われた」と言った。今季が先発登板も初めて、先発ローテーションに入るのも初めての李建郁は「ローテーションで登板順が回ってくれば来るほど、自分の登板日が早く来る感じがする。それでも本当に楽しい。(チャンスをくれた)キンガムにも、私を信じてくれた廉京ヨプ(ヨム・ギョンヨプ)監督にも感謝する」と語った。

チャン・ミンソク記者

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 「大谷に勝ったことはもう忘れてください」…SK投手陣の「希望の星」李建郁

right

あわせて読みたい