【朝鮮日報コラム】「××の子ども」発言、謝罪をしないイ・ヘチャン

 謝罪問題を巡り、イ代表側の人物は16日も「取材陣が礼儀なく質問したことについてまず謝罪しない限り、イ代表も謝罪しないだろう」と主張した。記者の質問が朴・前市長に対する無礼だったのだから謝罪する気はない、という立場にこだわったのだ。イ代表の言動が、逆にわいせつ被害者と国民に対する無礼だった、という点を全く認識できずにいるのだ。

 権力者が公の席で「不都合な」質問を受けるというのはよくあることだ。「答えたくない」と言ったり、何も言わずにその場を離れたりすることもひんぱんにある。だがイ代表のように、政治的責任が大きい人物が記者の面前で直接「侮辱」に近い暴言を口にするケースはほとんどなかった。一般人が誰かを「××の子ども」とののしったら、「侮辱罪」で処罰されかねない。まして、取材陣が公の席で党の対応の方向を質問したのに悪口で応じるというのは、さらに大きな誤りだ。イ代表の態度は、政権党の最高権力者として怖いものは一つもないという、傍若無人なものとしか映らない。

 野党からは「代表があれだから、所属議員も被害者に対する『2次加害』をためらいなく行っているのではないか」という声が上がった。誰にでも誤りはあり得る。しかし、その誤りを認めて謝罪しないのなら傲慢(ごうまん)となる。反省しない政治勢力は長続きしない。

チェ・ヨンジン政治部記者

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