【社説】「放送委員長が尹錫悦・韓東勲攻撃」、明るみに出た政権・放送工作

 チャンネルA記者の取材欲にすぎない事案を与党とMBCがとんでもなく膨らませ、でっち上げにまで及んでいた証拠と状況は既にかなり明らかになっている。MBCに情報提供したという人物は、記者が「総選挙は考慮しない」と言っているにもかかわらず、御用放送に出演し、「記者が総選挙に影響を与えようとした」とうそをついた。開かれた民主党の崔康旭(チェ・ガンウク)代表と黄希錫(ファン・ヒソク)最高委員は、MBCの報道の9日前にフェイスブックに「今から作戦に入る」と書き込んだが、情報提供者が記者と会ったのはまさにその日だった。黄氏は除法提供者の弁護人を務めた。

 秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官は捜査もしていない段階で、「検察・メディア癒着のさまざまな証拠が示された」と述べた。ソウル中央地検の捜査チーム長は「多数の重要証拠を確保した」と大言壮語した。韓東勲検事長の携帯電話のSIMカードを奪い取るため、暴行活劇まで演じた。結局は全てがでたらめで空振りに終わった。最初から何かが出てくるはずはなかった。ここから先に進むとすれば、捜査ではなくでっち上げだ。さらには放送通信委員長まででっち上げに関与していた疑惑まで浮上した。さらに誰が介入しているのかは予想も困難だ。

 尹錫悦検察総長は新任検事の申告式で「権力型不正を無視せず、堂々と対処せよ」と訓示した。この事件こそ検察が対抗すべき「権力型不正」だ。尹総長は言葉だけでなく、行動で検察総長の職責を果たすべきだ。

■韓国、腐敗認識指数39位、日本は?

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