【社説】政権紅衛兵検事の昇進祭り、秋美愛式の法治破壊人事

 「検察4大要職」と呼ばれるソウル中央地検長、検察局長、大検反腐敗部長、大検公共捜査部長はいずれも湖南(全羅南北道)出身者が独占し、検察局長は3人連続で全羅北道出身者が占めた。それでも「出身地域などを反映したバランスの取れた人事」と自画自賛している。国民を完全にばかにしているのだ。秋長官は今回の人事においても「検察総長の意見を聞いて検事の補職を提請する」と定められた検察庁法に違反し、尹総長から形式的に受け取った「推薦」の意見はことごとく無視した。この程度の違法行為は今や平気で行うようになったのだ。

 秋長官が「証拠があふれかえっている」と主張していた「検察・メディア癒着事件」は、結局実体がなかったこともわかった。軽々しく行使すべきでない捜査指揮権まで行使し、韓東勲検事長に対する令状執行という暴力事態まで起こしたにもかかわらず、韓検事長を起訴する証拠は確保できなかった。ここまで来れば秋長官が責任を取って辞任するのが道理だ。しかし何もなかったかのようにしらを切り、政権の意向に沿って無理な捜査を指揮した検事らを栄転させる人事をやってのけた。政権に対する捜査に関与した検事らを追い出した虐殺人事にも劣らない、まさに法治破壊行為だ。秋長官は「検察改革」という言葉を盾に、どこまで検察を崩壊させようとするのか。

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