「セクハラされていたのは朴元淳前市長の方」…親与勢力、悪意ある編集で2次加害

ケーキ切る動画拡大し「女性が朴市長の手を包むように持っている」と主張…「悪い×」侮辱コメント数千件

 この動画は、20日午後までで39万回以上再生された。コメントは2900件以上寄せられているが、ほとんどは被害者Aさんを攻撃する内容だ。その中には「セクハラは告訴人がしていて、朴市長に転嫁した。悪い×だ」「スキンシップが巧みだ。シッポが9本ついている女に見える。純真な朴市長がはめられたのだ」という内容もあった。

 このユーチューブ・チャンネルの紹介欄には「作家・柳時敏(ユ・シミン)氏=元保健福祉部長官=の著書『国家とは何か』を土台に進歩の大きな海を航海するユーチューブ・チャンネル」となっている。

 Aさん側の金在蓮(キム・ジェリョン)弁護士は「この動画に出てきた女性がAさんであるかどうかを論じることも適切ではない」「オンラインに掲載されるAさんの2次加害性の書き込みや動画を引き続き証拠として収集しており、必要ならば法的措置を取る予定だ」と述べた。

 朴前市長セクハラ被害者の2次加害騒動は今回が初めてではない。13日に行われたMBCの取材記者の筆記試験で「朴元淳前ソウル市長のセクハラ問題提起者を被害者と称すべきか、被害呼訴人者だと称すべきか」という問題が出て物議を醸した。一部の作家たちが推進する展示会も2次加害騒動を起こしている。似顔絵アーティストの「アート・マンドゥ」氏や漫画家パク・ジェドン氏らが準備している「言いたい」展覧会の広報ポスターには、口の部分に穴があいたマスクをしている金弁護士が「2次加害」と書かれた紙を持つ姿が描かれている。ポスターには全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長、崔大集(チェ・デジプ)大韓医師協会会長、安倍晋三前日本首相らの姿もある。

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チョ・ユミ記者
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