「ハングルの日」のこの日、光化門周辺が封鎖される様子を目の当たりにした外信記者は「平壌の軍事パレードも2回取材したが、こんな光景ははじめて見た」と述べた。北朝鮮専門メディア「NKニュース」を運営するコリア・リスク・グループのチャッド・オ・キャロル代表はこの日、SNS(会員制交流サイト)に「昼食を取るためパン屋に行こうとしたら、警察の検問を4回受けた」「今のソウルは本当にこっけいだ」と伝えた。「狂っている」とも指摘した。
警察は「世宗路周辺は車壁で遮断したが、開天節の時とは違って光化門広場まで二重の車壁で取り囲みはしなかった」と説明した。しかし広場に向かう全ての道路はその入口から封鎖し、バスではなく鉄製のフェンスで広場を取り囲んだのは同じだった。ハングルの日にもかかわらず、市民が近づくことさえできなかった広場中央の世宗大王像周辺はひときわがらんと見えた。
ソウル市内の各地では市民が警察官と言い争う様子が目に付いた。午後1時55分頃、鍾路区のある教会前では40代の男性が警察官に向かって「向かいの教保ビルにあるオフィスに行かないと行けない。なぜ行けなくするのか」と怒鳴っていた。警察官が「シャトルバスに乗らないのなら、反対方向には渡れない」と説明した。警察はこの日、鍾路-粟谷路の区間を行き来するシャトルバスを4台運行した。この男性は「歩いて5分なのに、なぜシャトルバスに乗らなければならないのか」「密閉空間のバスの方がもっと危険だ。本当に防疫が目的なのか」と警察官に問いただした。