それに先立ち、朴画伯は11月26日付京畿新聞1面に首をはねられた尹総長の姿を描き論議を呼んだ。漫画は国政監査で尹総長が「検察総長は法務部長官の部下ではない」と発言したことにちなみ、「私はあなたの部下ではない」と話す尹総長に対し、腕組みしている秋長官が「望み通りに」と話す様子が描かれている。
この風刺漫画がソーシャルメディアで論議を呼ぶと、陳重権(チン・ジュングォン)元東洋大教授が朴画伯について、「セクハラも検察のせいなのだろう」と書いた。朴画伯が2018年、結婚式の司会を依頼に来た後輩の女性漫画家に対しセクハラに及んだことが暴露されたことを皮肉った格好だ。
朴画伯は暴露を受けた当時、セクハラの事実を認めて公開謝罪したが、その後「虚偽事実が含まれている」として、セクハラ疑惑を報じたメディアを相手取り、訂正報道を求める訴訟を起こした。しかし、裁判では一、二審でいずれも敗訴した。
騒動が拡大すると、京畿新聞は1日付社説で、「『首が切られる』という表現は我々の周辺でよく耳にする『職責から追い出される』という言葉の風刺的表現だ。朴画伯の風刺漫画はそうしたほほえましい表現を形象化したにすぎない」と書いた。その上で、朴画伯がセクハラの前歴について、各メディアが攻撃していることについては、「正しいやり方ではない」と批判。「風刺に対する理解度が高いほど文化国民だ」とも主張した。