「太極旗付けたF1ドライバーは僕が初めて…空を飛んでいるよう」

韓国系英国人F1選手ジャック・エイトケン、太極旗と英国旗付け出場
「英国でもビビンバ作って食べる…韓国の若者たちがレースにチャレンジしてくれたら」

 ジャックは1995年、ロンドンで韓国人の母ハン・ジョンファさんとスコットランド人の父ジョン・エイトケンさんの間に生まれた。7歳の時、カートレーシングでレースに興味を持ち始めた。2015年にはF1を夢見る次世代レーサーの登竜門であるルノー2.0アルプス・シリーズで総合優勝を果たし、2018年にF2デビューした。

 ジャックがF1に出場することになったのは運もあった。ジャックは今年初め合流したウィリアムズ・チームで控え選手だった。だが、もともと出場することになっていた同僚のジョージ・ラッセルが、新型コロナウイルスにかかった世界トップクラスのレーサー、ルイス・ハミルトンの穴を埋めるため、しばらく別のチームに移ることになった。ウィリアムズ・チームはラッセルが抜けた所にジャックを出場させることに決めた。ジャックは「僕以外の選手という選択肢も多かったが、僕が出ると言うことで90%は決まっていたという話を昨日聞いた時、とても興奮した。今朝、確定通知を受け取って、両親や友人たちに知らせたら、みんな喜んでくれて、空を飛んでいるような気分になった」と言った。

 そして、「突然、F1に出ることになったが、新型コロナ流行中もバーチャルトレーニングをして感覚を失わないようベストを尽くした」「せっかくのチャンスを生かすため、自分自身に失望しないレースをする自信がある」と強調した。

 ジャックは一番好きな韓国料理にビビンバを挙げた。「英国でも韓国料理と文化が広まっていて、ロンドンでビビンバを作って食べるのも簡単になった」。韓国語は母親から習って、基本的な表現なら少し言える。ジャックは最後に、「カーレース選手という素晴らしい仕事に、韓国の若者たちももっと挑戦してほしい」と語った。

■「2020世界競争力ランキング」米国10位、韓国23位、日本は?

パリ=孫振碩(ソン・ジンソク)特派員
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