辞意表明の秋美愛法相、実際には更迭されていた

「尹錫悦懲戒」裁可の日、青瓦台で何が起きていたか

 法曹界関係者は「その後、秋長官は辞表提出などの手続きを踏まず、青瓦台を困惑させたと聞いている」と話した。秋長官は昨年12月16日に青瓦台に行く直前、「権力機関改革3法」の記者説明を行い、「検察改革の使命を完遂することを約束する」と発表した。数時間に辞意を表明する人物の行動とは思えない。

 12月初めにも「秋美愛辞任論」が与党幹部で浮上したが、立ち消えになったという。丁世均(チョン・セギュン)首相は12月1日、閣議の直前に秋長官を呼び、10分間2人だけで会談し、去就の決断を迫ったという。当時は丁首相が尹錫悦検察総長と秋長官の同時辞任の必要性を指摘していた。しかし、秋長官は要求に応じなかったという。

 秋長官は今も長官職を務めている。朴範界(パク・ポムゲ)次期法務部長官の任命手続きが正常に進むとして、今月末までは表面的には長官の役割を果たすとみられる。

 与党関係者は「民主党代表だった当時から秋長官は『アンコントローラブル(制御不能)』と呼ばれていた。今回も青瓦台の命令が通じなかった格好だ。秋長官が頼りにしている熱狂的な文大統領支持層がいるため、青瓦台も秋長官を刺激しないでおこうということのようだ」と話した。与党の一部からは「その後、予想していなかったソウル東部拘置所でのコロナ集団感染が起き、責任論が浮上したことも影響を与えたはずだ。担当閣僚である秋長官がポストに留まる方がよいという計算も青瓦台にはあったようだ」との声もある。

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パク・ククヒ記者
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