文在寅(ムン・ジェイン)大統領は18日の年頭記者会見で、養父母が養子を虐待して死亡させた「ジョンインちゃん事件」の対策として、「養子縁組を取り消したり、子どもと合わない場合は養子を取り換えたり(するなどの)対策も必要だ」と述べた。これに対して、「子どもは返品できるモノなのか」「ジョンインちゃん事件の本質が何なのか分からないようだ」との批判が相次いでいる。青瓦台は「大統領の頭の中には児童返品などという意識そのものがない」と反論した。だが、文大統領は養子縁組に関して知らない、あるいは間違った考えを持っているようだ。
自分の子どもを育てるのも大変なのに、血のつながらない子どもを養子として迎えて育てている人々を見ると、おのずと尊敬の心が芽生える。特に、障害児を養子縁組して愛をもって育てる人々を見ると、そういう方々は天使ではないかとさえ思う。2019年に韓国で養子縁組された障害児は163人だった。このうち3分の2を超える112人は海外で養子縁組された。難しい境遇の児童を養子として迎える割合は国内よりも海外の方が高いそうだ。養子縁組は誰でも決して容易にはできない決定だ。こうした天使たちには頭が下がる。
キム・ミンチョル論説委員