【萬物相】「サガジ」柳時敏の謝罪

 柳時敏氏は2013年の政界引退宣言後、テレビ番組に出演してイメージチェンジした。ところが、2018年に盧武鉉財団の理事長に就任すると、再び「サガジ柳時敏」に戻ってしまった。チョ国(チョ・グク)前法務部長官問題の時、ありとあらゆる詭弁(きべん)でチョ国一家を擁護した。同前長官の妻・鄭慶心(チョン・ギョンシム)東洋大学教授の証拠隠滅行為を「証拠保全」と擁護し、東洋大学総長には懐柔するような電話までした。これについては一度も謝罪していない。

 柳時敏氏は2019年12月、検察が盧武鉉財団と自身の口座をのぞき見たという疑惑を提起した。それから1年余りにわたって証明もできずに沈黙したままだったが、22日に突然謝罪文を出した。「相手を『悪魔化』した。敵意に駆られて論理的確証バイアスに陥った。検察関係者の方々に深く謝罪したい」と言った。今後は政治批評をやめるという。同氏は今、虚偽事実の適示による名誉毀損(きそん)で告発され、検察の捜査を受けている。突然の謝罪もこのためだろう。同氏は世論が不利になり、責任を取らなければならない状況になれば、謝罪し、頭を下げてきた。そうして時が経つと、以前の自分に戻った。今回もそうなるのかどうかは間もなく明らかになるだろう。

ペ・ソンギュ論説委員

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