大地震の恐怖、「津波なし」でも市民は高台へ

福島沖、10年ぶりの大地震

 地震の影響で、東京都、茨城県、栃木県などで約80万戸が一時停電した。停電地域に住む数百万人の住民は眠れないまま、夜明けを待たなければならなかった。停電被害は14日午後までに全て復旧した。新幹線でも停電が起き、一部区間の運転ができなくなった。東北地方では約5000戸で断水し、住民が不便を強いられている。流通大手イオンや大手百貨店は臨時休業を決めた。

 今回の地震は大地震だが、マグニチュード9.0に達した10年前の大地震に比べると威力が弱く、震源の深さが55キロメートルと比較的深かったため、相対的に被害が小さかった。また、大半の市民が寝ているか帰宅している時間に発生したことも被害の軽減につながった。

 東京電力の福島第一原子力発電所と日本原子力発電の東海第二発電所(茨城県)などでは異常は発生しなかった。ただ、10年前の大地震で廃炉になった福島第一原発5・6号機の建物では使用済み核燃料のプールで少量の水があふれる事故があった。日本政府は調査の結果、プールからあふれた水は少量で、放射線量も高くなく、外部に漏れていないことから、大きな問題はないと説明した。

 気象庁は今回の地震を3・11東日本巨大地震の余震と分析していることを明らかにした。3・11大地震は数十万平方キロメートルの断層面が破壊されるほど異例の大地震だったが、当時解放された力が蓄えられ、10年後に余震が起きた形だ。日本の防災科学技術研究所の関係者も「今回の地震が起きた位置からみて、10年前に発生した東日本巨大地震の余震と見なされる」と述べた。

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東京=李河遠(イ・ハウォン)特派員
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