【社説】月城原発1号機の経済性評価ねつ造被疑者ら、報奨と栄転相次ぐ

 当時産業通商資源部の原発課長は白雲揆(ペク・ウンギュ)元産業通商資源部長官から「君は死にたいのか」と脅された。その後、経済性評価のねつ造に加担し、19年には局長級に昇進した。そして、同年末、ねつ造を隠蔽するために原発関連資料を不当に削除したとして起訴された。ところが、産業通商資源部は刑事事件で被告となった職員を懲戒するどころか、長官政策補佐官に任命した。ねつ造と証拠隠滅を行っていながら、賞として昇進や良いポストへの任命を行った格好だ。

 首相は昨年末、大田地検が月城原発1号機に関係する公務員の逮捕状を請求すると大検察庁に報告した翌日、産業通商資源部を訪ね、「積極行政賞」を授与した。韓国政府の歴史上、ほぼ前例がないとんでもない出来事だった。それにとどまらず、文大統領は産業通商資源部への第3次官の新設も約束した。第3次官の新設も前例がないことだ。第3次官のポストができれば、追加的な昇進が行われるはずだ。大統領が政府の組織新設、公務員報奨を自分の犯罪を覆い隠すために利用している。月城原発1号機の廃炉過程はねつ造と脅迫、証拠隠滅など組織犯罪団が動いているに等しい。そうした組織犯罪団は加担者に罰ではなく賞を与える。

■世界最高の国ランキング7位は米国、韓国は20位、日本は?

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