【コラム】性戯弄事件で補欠選挙実施、性醜行事件で候補者一本化

4月に行われる選挙の構図は「民主党対国民」
本質的責任は全て民主党に帰属
選挙が終わるまで問い詰め、また問い詰めよう
「性戯弄事件(身体接触を伴わないセクハラ)はどうなったのか」と

 国民は民主党に次のような質問を問い掛けてきた。第一に性戯弄の真相をどこまで徹底して解明したのか、第二に責任者をいかに公明に断罪したのか、第三に被害者をどれほど誠実に保護したのか、第四に性戯弄選挙に対してどこまで痛烈に反省しているのか、第五に政治的にどこまで厳しく責任を取るのか。これらの質問に対するこれまでの民主党の回答を整理すると次のようになる。

 昨年7月の朴元淳(パク・ウォンスン)市長の通夜の際、真相解明について尋ねた記者に対し、当時のイ・ヘチャン民主党代表は横目でにらみつけながら「このガキ」と口にした。イ・ヘチャン氏と当時の南仁順(ナム・インスン)最高委員は被害者を「被害呼訴人(被害を主張している人)」と呼んだ。46人の捜査官が167日にわたり行った捜査の結果は「公訴権なし」が全てだった。朴元淳元市長の側近だったソウル市幹部らによる朴元淳性戯弄幇助(ほうじょ)の疑惑は「容疑なし」で終わった。南仁順議員による性戯弄被疑事実の流出疑惑もなかったことになった。これについて民主党のユン・ジュンビョン議員は「事必帰正(正しい道理に帰する)」と述べた。朴元淳元市長の側近たちが被害者の氏名と手紙を公開し、与党勢力の検事が被害者を「花模様の蛇(男を誘惑する女)」と侮辱し追い込んだときに民主党は沈黙した。被害者の母は「大声を上げて叫びたいが、娘の前では絶対にそんなことはできない。私がつらいと言えば、一緒に死のうと言い出すからだ」と訴えた。

 民主党代表が性戯弄の被害者を最初に被害者と呼び、正式に謝罪したのは朴元淳事件から半年が過ぎてからだった。国家人権委員会が性戯弄との判定を下した直後、それも報道官名義で書面の反省文を出しただけだったが、強い批判を受けたため謝罪した。選挙を放棄するのが当然の民主党は、党の規約を改正して選挙に乗り込んできた。前の規約を作った文在寅(ムン・ジェイン)大統領は新年の記者会見で「民主党の選択を尊重する」と言い逃れた。真相解明も、責任者の断罪も、被害者保護も、痛烈な反省も、政治的責任もない。「腹を割け」と言って裸で食ってかかる権力欲しかない。

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