平昌金銀イム・ヒョジュン帰化、中国ショートトラック界は「韓国の第2中隊」?

 林孝俊は資格停止中の2019年11月、大韓氷上競技連盟を相手取って懲戒無効訴訟を起こし、それから1カ月後に裁判所は「一審判決が出るまで懲戒の効力を停止する」との決定を下した。しかし林孝俊は昨年5月の一審の刑事裁判で罰金刑が出たため訴訟を取り下げた。有罪判決が出たことから「一日でも早く懲戒の期間を終わらせて大会に出場すれば、オリンピックに出場するチャンスはまだ得られる」と考えたのだ。林孝俊の代理人のこの主張が正しければ、今年1月には懲戒が終わるはずだった。これについて林孝俊の代理人は「連盟側からは『まだ懲戒は終わっておらず、資格停止が続いている』としか言われなかった」「刑事裁判と懲戒問題のどちらも結論が出ていない状況で悩んだ末に、最終的に中国への帰化を決めたようだ」と伝えた。氷上連盟は「懲戒についての立場は明らかにできない」としている。

 世界最強の戦力を誇る韓国のショートトラック選手が他国の国籍を得てオリンピックに出場するのは今回が初めてではない。ビクトール・アンはトリノ大会で金メダル3個、銅メダル1個を獲得したが、その後膝の負傷や所属チーム解散などの影響で不振が続き、2010年にロシアに帰化した。韓国の男子ショートトラックはソチ大会でメダルなしの屈辱を味わった。

 林孝俊の中国帰化を巡ってはファンの多くが「韓国代表で活躍した選手が国籍まで変えられるのか」「韓国には二度と戻るな」などと批判する声が多くを占めているが、一方で「チャンスを求めて行くのだからがんばれ」と応援するファンもいる。しかし安賢洙に続いて今回またも冬季オリンピックのスター選手を送り出すことについては、誰もが共通して残念な思いを抱いているようだ。

■世界競争力ランキング10位は米国、韓国23位、中国は?

ソン・ウォンヒョン記者
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