【社説】「尹錫悦がいなくなり、泥棒たちの村は平和を取り戻しました」

 尹前総長が解明していた政権による不正事件には文大統領の影がちらつく。「30年来の友人の当選が願いだ」という大統領の一言で蔚山市長選の工作が行われた。青瓦台秘書室の7つの組織が候補買収、下命捜査、公約支援などの選挙犯罪を軍事作戦のように展開した。大統領の友人は当選し、野党候補の事務所を急襲した警察の責任者は与党の国会議員になった。青瓦台の首席秘書官・秘書官ら13人が起訴された。訴状には「大統領」という単語が数十回登場する。弾劾されかねない重大犯罪だ。起訴されてから1年がたったが、検察による追加捜査は大統領に至る前にストップした。月城原発1号機の経済性評価ねつ造も「いつ廃炉するのか」という大統領の一言が発端だった。その言葉を聞いた長官は「お前、死にたいのか」と部下を脅し、産業通商資源部の職員はねつ造と隠蔽のために週末の庁舎内で原発資料を違法に削除した。実務担当者だけが拘束され、捜査は青瓦台に至る前でストップした。

 尹前総長を追放した文大統領は今、足を延ばして楽に眠りにつける気楽な心情かもしれない。大統領の周辺をくまなく調べると言っていた「世間知らずの」検事に対する心配も少なくとも任期末まではしないで済みそうだ。

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