世宗大王がなぜ中国のギョーザを…反中感情に火をつけたドラマ

SBS『朝鮮退魔師』歴史歪曲疑惑で視聴者の抗議殺到

CMも中止危機…来週の放送は休止へ

 延世大学心理学科のイ・ドングィ教授は「韓服やキムチを自国の文化だと主張する中国のこじ付け、終末高高度防衛ミサイル(THAAD)配備に対抗した韓国企業の中国追放など、中国が見せた態度は、韓国のアイデンティティーを攻撃するものと認識される余地がある」「我々の時代で重要な感情は『公正』だが、若い世代を中心に『力ばかりを信じて横暴な態度を取る中国の姿勢は公正でない』との認識が広がっている」と分析した。

 インターネット上では、「チャンゲ(中国人に対する嫌悪表現)は相手をする価値がない」「中国のものはちゃんと選別しなければならない。驚きもしない」などの反応が多かった。韓中ネットユーザー間の争いになる様相も呈している。中国のネットユーザーたちはソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「微博(ウェイボー)」で「当時の韓国の典型的な姿」として歪曲されたドラマのシーンを擁護し、韓国のネットユーザーたちは「BobaeDream」などのネット・コミュニティー・サイトを通じて「やはりチャンゲだ」「脚本家は中国から金をもらったのか」といった表現を使って対立している。

 大衆文化評論家のキム・ソンス氏は「韓国と中国のコンテンツ・クリエイターがよく言う『クッポン(行き過ぎた愛国心)』系の刺激的なコンテンツを生み出してきたことが、両国のネットユーザー間の対立をあおっている面もある」「今回の騒動の本質は、脚本家の想像力をどこまで許容できるかという点にある。今回の作品は、歴史考証があまりにもできておらず、いっそう非難を浴びているのだろう」と語った。

 ドラマ制作会社YGスタジオフレックス、CRAVE WORKS、ロッテ・カルチャー・ワークスは同日、「敏感な時期に誤解を招いたことについて謝罪する」「ドラマの忠寧大君が退魔師たち一行を迎えるシーンの中で、問題になった点はすべて削除し、見逃し配信や再放送に反映させる」と明らかにした。

■韓国が信頼できる国1位は米国、警戒すべき国は?

シン・ドンフン記者 , チェ・ジェウ記者
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  • ▲22日、SBSドラマ『朝鮮退魔師』第1話で放送された宴会シーンで、月餅(げっぺい)など中国風の料理が並ぶ食卓が物議を醸した。写真=SBS

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