「江原道チャイナタウン」推進に沸き立つ反対世論…「韓国になぜ小さな中国を作るのか」

 このところ、キムチや韓服などが中国の文化だと主張する中国人たちに対する反感が高まり、論争は続いている。さらに、先月は放映わずか2回で視聴者からの抗議によって打ち切りとなったドラマ『朝鮮退魔師』を通じて歴史歪曲(わいきょく)論争まで加わり、中国に対する反感は雪だるま式に膨れ上がった。

 特に、江原道の崔文洵(チェ・ムンスン)知事がかつて中国紙・人民日報のインターネット版「人民網」とのインタビューで「この事業を『文化の一帯一路(中国と中央アジア、欧州などを結ぶ中国政府主導の戦略構想)』と名付けた」と発言したことが分かり、この事業に対する反対世論はますます沸騰している。

 反中感情が高まっている状況で、韓国政府の中国に対する生ぬるい対応によって国民的な憤怒が高まったとの分析も出ている。慶熙大中国語学科のチュ・ジェウ教授は「韓国政府は韓半島統一と非核化にとって中国の役割が大きいことなどを理由に、中国に対して低姿勢で外交をしている」として「政府が中国の非合理的な態度に対応できないため、若者層を中心に反中感情が増幅し、チャイナタウン建設に数十万人が反対しているのだ」と指摘した。

 一部では、中国に対する反感を前面に出すよりも、文化的衝突を減らして協力すべきという主張も出ている。チョン・ドクヒョン大衆文化評論家は「中国との断交や文化的断絶と言う方向に進むのは望ましくない方法」だとして「コンテンツを制作する際に外国資本から完全に独立するというのは困難なのが現実」だと語った。

 チョン氏は「『朝鮮退魔師』を通じ、考証が十分でない場合どんな結果で返ってくるかを学んだため、今後は文化的衝突や歪曲がないよう努力しなければならない」として「チャイナタウンを建設する際も、韓国と中国の文化を明確にして盛り込み、各文化の差別化された部分を表現しているか検証しなければならない」と指摘した。

■韓国が信頼できる国1位は米国、警戒すべき国は?

キム・ミンジョン記者
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