【萬物相】根深い「K投機」

 最近株式市場の上昇が落ち着くと、個人投資家の主な活動舞台は仮想通貨市場に移った。韓国最大の仮想通貨取引所の1日当たり取引規模(122億ドル)は米国最大の取引所の3倍、日本の24倍に達する。取引される仮想通貨の数(178種)も米国の3倍、日本の35倍だ。4大仮想通貨取引所に上場された571種(重複含む)の仮想通貨のうち124種は韓国人がつくった「キムチコイン」だ。仮想通貨投資家は511万人に達しており、20-30代が45%を占める。

 狂気的な仮想通貨投資は投資形態にもしみ込んだ「パルリパルリ(早く早く)」文化と頼る先がない20-30代の悲しい自画像が入り混じった社会的病理だ。「もっとバカがいる」と期待し、爆弾を回すような投資は失敗しがちだ。ウォーレン・バフェット氏は投資の原則を「第一に資金を失うな、第二に第一の原則を忘れるな」と助言した。彼の師であるベンジャミン・グレアム氏は「投資とは徹底した分析で元本を保ちながら満足できる収益を上げるものであり、その条件を満たさないあらゆる行為は投機」だと規定した。仮想通貨投資の狂気は誰の見ても悪性の投機だ。世界の金融史に「K投機」という新語が登場することが怖い。

金洪秀(キム・ホンス)論説委員

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