チリも日本も韓国文学に「ラブレター」

チェ・ウニョン、チョン・セランら韓国人作家10人、チリのラジオに招かれインタビュー

 最近、チリの首都サンティアゴに近い首都圏の10万人をリスナーとして抱えるチリ大学ラジオ放送に、小説家チェ・ウニョン(37)が韓国からリモートで出演した。南米現地でスペイン語に翻訳されて2019年に出版された短編小説集『ショウコの微笑』をテーマにしたインタビューだった。司会者が「ベトナム戦争を取り上げた(『ショウコの微笑』の収録作)『シンチャオ、シンチャオ』はチリと英国間の『マルビナス戦争』(英国側呼称『フォークランド紛争』)を思い起こさせる。この作品を書く時、一番難しかったことは?」と尋ねた。すると、チェ・ウニョンは「ベトナム戦争は大きな傷であり、韓国人があまり取り上げないテーマなので、作品を執筆する時も別の暴力を引き起こすのではないかと心配する気持ちが強かった」と答えた。

 チリの出版著作権エージェント「VLP」が韓国文学翻訳院に要請して行われた「チリ 韓国人作家10人ラジオ・インタビュー・シリーズ」だった。チェ・ウニョンをはじめ、ペ・スア、ユン・ソンヒ、チャン・ガンミョン、キム・エラン、チョン・セラン、ファン・ソギョンら韓国人作家10人のインタビューを来る8月まで、隔週で放送する。これら作家たちの作品はすべてスペイン語に翻訳され、昨年チョン・セランの『地球でハナだけ』、チャン・ガンミョンの『韓国が嫌いで』など、比較的若い作家の代表作が初めて紹介された。ヒヒアン・ラヒンVLP代表は「BTS(防弾少年団)の歌やポン・ジュノ監督の映画に続き、韓国文学に対する関心が高まっている」と語った。

■ワクチン接種率OECD1位はイスラエル、日本が最下位…韓国は?

イ・ギムン記者
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  • ▲写真左から『ショウコの微笑』スペイン語版、『地球でハナだけ』スペイン語版、『ミカンの味』日本語版、『韓国が嫌いで』スペイン語版

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