チリも日本も韓国文学に「ラブレター」

チェ・ウニョン、チョン・セランら韓国人作家10人、チリのラジオに招かれインタビュー

 翻訳院の支援を受け、海外に出て行った韓国文学作品は、年を追うごとに増えている。2016年に117作品だった海外出版文学は、昨年170作品に達し、翻訳された言語も18カ国語から26カ国語と多様になった。注目すべき点は、「官」主導ではなく、市場の力で海外に出て行く作品が増えていることだ。昨年、海外出版社と先に著作権契約を締結しなければならない翻訳出版支援により出版された作品は106作品で、翻訳院が主導する公募事業の64作品を上回った。

 出版グループ「文学トンネ」のキム・ジヨン著作権チーム課長は「2017年に20件余りだった海外出版社との著作権交渉が昨年は90件に増えた」「著作権輸出の80%を占めるアジア圏では特に日本市場のこれまでとは違うムードを体感している」と語った。かつては韓国文学をこちらが直接紹介しなければならなかったが、今は日本の出版社同士で出版競争が起こっているという。2018年に日本で出版されたチョ・ナムジュの『82年生まれ、キム・ジヨン』が現地でベストセラーになって以降、韓江(ハン・ガン)、チョン・セラン、キム・エランなど韓国人女性作家の需要が高まった。出版社「茶山ブックス」のハン・スンビン著作権チーム長は、「韓国文学の商業的成功が証明されたので人気が高い」と話す。昨年、韓国で出版されたチョ・ナムジュの長編『ミカンの味』は、本が出る前に日本12の出版社から著作権契約のラブコールを受けた。億ウォン(数千万円)台の先払い印税を払って朝日新聞出版が契約を獲得し、今月20日に日本で出版される。日本でエッセイ『私は私のままで生きることにした』で50万部の売上を記録したキム・スヒョンは昨年、後続作『頑張りすぎずに、気楽に -お互いが幸せに生きるためのバランスを探して-』で日本の出版社から先払い印税2000万円を受け取った。

■ワクチン接種率OECD1位はイスラエル、日本が最下位…韓国は?

イ・ギムン記者
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  • ▲写真左から『ショウコの微笑』スペイン語版、『地球でハナだけ』スペイン語版、『ミカンの味』日本語版、『韓国が嫌いで』スペイン語版

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