「政治と手を組んだ『Kフェミニズム』は消えるべきです」

20年間女性運動を行ってきたオ・セラビ、『フェミニズムはいかにして怪物になったか』出版
「政治権力を得ようとフェミニズムを利用、女性団体幹部も国会議員になった」

「政治と手を組んだ『Kフェミニズム』は消えるべきです」

 「韓国はフェミニズム先進国になったにもかかわらず、女性界はこれを否定して、女性を『被害者』の地位に置き続けようとしています。女性家族部(省に相当。以下同じ)を廃止して男性家族部をつくろうという声が出てくる理由を知るべきです」

 「元祖フェミニスト」の声は何らはばかるものがなかった。2000年代から汎(はん)与党圏と進歩陣営で活動しつつ女性運動の先頭に立ってきた作家、オ・セラビ(63、本名:イ・ヨンヒ)。最近、韓国国内のフェミニズム勢力の権力志向的行動を告発した著書『フェミニズムはいかにして怪物になったか』を出版した彼女は、自分が身を置いてきた陣営に対する鋭い批判で注目の論客になった。ペンネームの「オ・セラビ」は、感嘆詞の「Oh」とフランス語の「セ・ラ・ビ」(C’est la vie. それが人生)を合わせたものだ。

 3月31日、ソウル市汝矣島の国会議員会館で保守系最大野党「国民の力」の初当選議員の集まり「名不虚伝 保守だ」の招請講演を行った後に会ったオ・セラビは「左派女性団体の『権力』になってしまったフェミニズムから今こそ抜け出すべき」とし「『Kフェミニズム』が消えてこそ男女対決の構図が消え、真の両性平等社会に向かうことができる」と語った。

 KポップやKドラマ、K防疫のように、フェミニズムの前にも韓国的特性を意味するKを付けたが、オ・セラビが説明するその意味は非常に否定的だ。「民族主義にフェミニズムを追加したのが『Kフェミニズム』です。女性運動をしようとしに行ったら統一運動をしていて、女性の権利運動の先頭に立つべき女性団体の幹部がいつの間にか国会議員になっていて、閣僚になっているというのが現実です。フェミニズムが政治権力と結託したんです」

■外国人に聞く、韓国と聞いて思い浮かべる人物は?

前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 「政治と手を組んだ『Kフェミニズム』は消えるべきです」

right

あわせて読みたい