「政治と手を組んだ『Kフェミニズム』は消えるべきです」

20年間女性運動を行ってきたオ・セラビ、『フェミニズムはいかにして怪物になったか』出版
「政治権力を得ようとフェミニズムを利用、女性団体幹部も国会議員になった」

 1990年代末のアジア通貨危機当時、地下鉄の駅をぎっしり埋めるホームレスの間に妊娠した女性がいるのを見て、女性運動に身を投じた。改革国民政党、ヨルリン・ウリ党、大統合民主新党、国民参与党、統合進歩党など汎与党圏および進歩系の政党で活動した。そんなオ・セラビがどうしてフェミニズム批判者になったのだろうか。彼女は「実際は女性に関心がない左派の偽善が嫌いで、2012年の統合進歩党の暴力問題で左派の素顔を見た」と語った。学歴など個人的履歴を一切公開していないオ・セラビは「特定の学校を出ていなければ女性運動の中心に立てない閉鎖的なライン(人脈)文化にもうんざりした」という。

 「今の左派には期待できるものがありません。フェミニズムを利用して男女対立の構図を作り出し、これを再び利用して政治的利益を得ようとしています。今こそ別の政治勢力が出てきて、絶えず両性平等を語り、男女が共助できる政策と代案を作らなければなりません」。そう語るオ・セラビは「『元インサイダー』の経験を生かし、今後も現政権と進歩陣営の女性運動および政策の問題点について暴露・批判する計画」だという。オ・セラビの次のターゲットは、韓国政府や主な自治体が毎年編成している性認知教育予算だ。オ・セラビは「文在寅(ムン・ジェイン)政権が若い女性の支持率を維持しようとして繰り広げている不正常な女性政策の一つ」と指摘した。

 「洗面のお湯をもらったら父親が真っ先に洗面する慶尚道の家で育った」というオ・セラビは「韓国社会においてフェミニズムは不可避の状況があったが、今はもう二分法的なフェミニズムを超えて、未来に向かわなければならない」と語った。そんなオ・セラビに「保守政党に身を置く計画はあるか」と尋ねると、彼女は「左派を離れたら自動的に右派になるのか」と問い返し、こう答えた。「チョ・グク問題、朴元淳(パク・ウォンスン)事件、LH(韓国土地住宅公社)事件で左派から離れた人は多いけれど、まだ中間地帯を形成しています。私を含めそういう人々をどのように迎え入れるかを考えるのは、保守政党の役目です」

チェ・ヨンジン記者

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