「日帝時代の人権じゅうりんの責任を問うべきなのと同様に北の人権侵害も傍観してはならない」

独裁・内戦など人権問題を扱うTJWGの法律分析員、シン・ヒソク博士

 シン博士は、北朝鮮問題だけでなく日本軍慰安婦問題に関しても活発に活動いている。今年2月には、元慰安婦の李容洙(イ・ヨンス)さんと共に「日本軍慰安婦問題の国際司法裁判所(ICJ)回付推進委員会」を結成した。慰安婦問題に関して日本政府に国際法上の責任を問うためだ。ちょうどこのころ、「慰安婦売春論」を発表して国際社会の非難を浴びたマーク・ラムザイヤー・ハーバード大学ロースクール教授は、シン博士がハーバード大学ロースクールの修士課程(LLM)で学んだ2012年当時、学内の有名教授だった。「法経済学者だったラムザイヤー教授が、検証されていない歴史的ファクトを根拠に掲げたのはミスです。けれども今回の『ラムザイヤー騒動』で、逆に日本軍慰安婦問題がハーバードのような米国の主流社会に広く知られるきっかけになりました」

 シン博士が初めて人権問題に関心を持ったのは、オランダのアムステルダムに1学期間の交換学生として出掛けた2004年のこと。オランダは国際刑事裁判所(ICC)、国際司法裁判所、常設仲裁裁判所(PCA)が置かれている「国際法の中心地」だ。シン博士はここで、国際社会に平和を定着させるための共通規約として「人権」の価値に注目したという。「韓国に戻ってきても国際法や人権というキーワードをどのように活用できるか悩みました。韓国も今では経済規模トップ10圏の大国であるだけに、国際社会で主導的に声を上げる必要があります」。そんなシン博士の父親は、1998年に韓国代表としてICC設立を主導した外交官、シン・ガクス元駐日大使だ。

アン・ヨン記者

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