海運業者の韓国パッシングも影響…海運大乱は下半期も続く見通し

■コンテナ船が韓国素通り

 最近釜山港への外国海運会社の入港が減り続けている。以前は中国・東南アジアを出発した船舶が韓国で荷物を積むため、20-30%の積載スペースを空けて入港していた。しかし、最近は出発地で満杯の荷物を積み、欧米に直行する船があるほか、韓国では一部の貨物だけを積み込むケースが相次いでいる。中国・東南アジアに比べ、運賃が安い韓国を素通りする「韓国パッシング」が増え、釜山港の苦境がエスカレートしている。中堅フォワーダーの経営者は「最近は中国発の運賃が韓国より5-10%、東南アジア発運賃は20%ほど割高だ。中国・東南アジアの輸出業者が運賃を上乗せし、船を独占しているからだ」と説明した。

 釜山港湾公社によると、今年1-4月に釜山港に寄港したコンテナ船は6411隻で、前年同期を11%下回った。韓国海洋水産部は先月、外国の海運会社と協議を行い、韓国での積載スペースを増やすよう要請したが、解決の兆しはない。フォワーダー「ニューワールドシッピング」のキム・ヒョゴン代表は「船舶と空きコンテナの不足、船積み・荷役作業の遅延だけでなく、海外の海運会社が韓国にそっぽを向いている。海運物流の大乱は7-9月期以降まで長期化するのではないか」と懸念した。

■「コロナ禍でも善戦した韓国、経済大国9位に」…OECD見通し

ソン・ヘジン記者
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