【コラム】「目標は常に優勝」…韓国女子ゴルフに「またミンジ効果」

 ただ無難な選手として長年過ごしてきた彼女の「急変」は仲間たちにとって衝撃だった。身長160センチメートルのパク・ミンジはまだものすごい飛ばし屋でもないし、神技のようなパットの腕前があるわけでもない。生まれつきの天才でなくても大胆で明確な目標、闘志と根性、熱意と忍耐で圧倒的成果を挙げることが可能なことを証明したわけだ。今月15日にシーズン2回目の優勝を果たした22歳のイ・ソミは記者会見で語った。「ミンジ先輩は大会のたびに優勝するとインタビューしている。言葉が種(きっかけ)になったようだ。選手ならできるところまでやってみようという気持ちになった」。今月22日にほぼ2年ぶりに優勝した20歳のイム・ヒジョンも言った。「ミンジ先輩を見て、自分のことを振り返った。2019年に3勝した後は、10以内に入っていれば満足していた。けれども、私は10位以内に入りたくてプレーをしているのだろうか、という気持ちになった。すべての大会での目標を優勝にする」

 私たちは、今夏のオリンピックで好きなことに夢中になり、自分自身をありのままに出してベストを尽くし、スッキリした表情をしているZ世代をほほえましく見守った。中身と公正さを重視する人々には、既成世代の名分や方式があまり通用しない。国を輝かせ、家族を養うことも重要だが、自分の中に価値と意味を見いだしてこそ満足できる世代だ。「またミンジ効果」は最近の若者たちが自らどのようにモチベーションを持つかを示している。良いモデルを発見し、それを感じて得たものをそれぞれ自分たちだけの方法で受け入れる。限りなく、もっとうまくなりたいという気持ちにつながる。競争の中にやたらに放り込むよりも、はるかに洗練されていて、比較できないほど効果がある方法だ。

チェ・スヒョン記者

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