韓国軍内部のいじめを描いたドラマが人気、国防部は困惑

「暴力根絶に向けて努力」…異例のブリーフィング
予備役軍人ら「不条理は依然として存在する」…政治家まで「野蛮の歴史」と表現

 韓国軍関係者は「2014年の一線部隊に存在した不条理と見るにはちょっとひどい」「全般的な感覚としては、2000年代中盤くらいのことをドラマチックにしているように思う」と語った。チョン・インボム元特殊戦司令官も「10-15年前の、軍紀が最も乱れていた部隊で起きそうな、最も極端な状況を集めたのではないか」と語った。1990年代に陸軍兵士として服務したという40代のある男性は「私たちのころも、ああいうひどいいじめはなかった」と語った。

 しかし、当時の韓国軍の状況を反映した最小限の蓋然性を備えたもの、という指摘もある。2014年には陸軍第28師団で先任兵が後任兵を殴って死なせた「尹(ユン)1等兵事件」、陸軍第22師団で仲間外れに耐えられず、武装脱走した兵長が銃器を乱射した「任(イム)兵長事件」が相次いで発生した。韓国軍内部のいじめはその後もたびたび問題になった。空軍第18飛行団では、今年7月まで先任兵が後任兵に暴言、侮辱、セクハラなどのいじめを行っていた疑惑が浮上し、今月1日には「空軍教育司令部の助教らが昨年、後任兵の肛門に電気ドリルを押し当てた」という主張も出てきた。2015年に除隊したという20代のある男性は「自分の軍隊生活を見ているようだった」と語った。20・30代の予備役の男性の間からは「ドラマを見てPTSD(心的外傷後ストレス障害)が出そう」という声も上がっているという。

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ウォン・ソンウ記者
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