南旭弁護士、勾留請求なく釈放…韓国検察「逮捕後期限内に十分捜査できず」

 南弁護士は火天大有の大株主キム・マンベ氏と共にユ元本部長から事業上の優遇を受けるため、開発利益の25%(2020年現在で700億ウォン)を渡すと約束し、贈賄と背任の共犯とされてきた。検察はユ元本部長が実質的オーナーではないかと疑われる肥料会社ユウォンホールディングスに南弁護士が35億ウォンを送金したほか、ユ元本部長がキム・マンベ氏から4億ウォンの小切手を受け取ったのは、ユ元本部長に対する賄賂だった疑いがあるとみて、資金の流れを調べたとされる。

 これに先立ち、帰国前に米国で韓国メディアのインタビューに対し、南弁護士は「350億ウォンロビー説」「天火同人1号実質的オーナー論争」などについて、キム・マンベ氏から聞いたという趣旨で話し、「ユ・ドンギュ、キム・マンベ両氏が知っている」「自分は2015年以降、事業から排除された」「『あの方』に言及した録音記録の会話には自分はいなかった」など責任を回避したとも取れる発言をしていた。南弁護士は検察の取り調べでも同様の主張を続けたとされる。南弁護士は「録音記録に登場する『あの方』は李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事とは関係ない」という趣旨でも発言したという。

 司法関係者からは南弁護士と贈賄、背任など容疑が似ているキム・マンベ氏の勾留状請求が裁判所で棄却されたことを考慮し、検察が南弁護士の令状を直ちに請求できなかったとの見方が出ている。キム氏に続き、南弁護士の令状請求まで棄却された場合、捜査が頓挫しかねない。このため、検察が南弁護士の供述以外に容疑を裏付ける決定的な証拠をまだ確保できていないのではないかとする分析も聞かれる。

■自国で報道されたニュースを信頼できますか? 韓国は最下位、日本は?

パク・ククヒ記者
前のページ 1 | 2 次のページ
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) Chosunonline.com>
関連ニュース
関連フォト
1 / 1

left

  • 南旭弁護士、勾留請求なく釈放…韓国検察「逮捕後期限内に十分捜査できず」

right

あわせて読みたい