まだ指定された場所のみでしか乗り降りできず、途中で目的地を変えることもできない。車そのものの価格を除き、車1台にかかるレーダーなどの装備費だけで170万元(約3000万円)に達すると言われており、経済性でメリットが出るのは時間がかかるものと見られる。それにもかかわらず、百度、阿里巴巴(アリババ、Alibaba)、京東(ジンドン、JD)などの大手IT企業はもちろん、小鵬(シャオペン、Xpeng)などの電気自動車メーカーも自動運転車市場に参入しており、中国の大都市で自動運転タクシーが主流になるという見通しが有力だ。北京以外に上海市、広東省広州市、河北省滄州市で自動運転タクシーを試験運行している百度は、来年初めに上海市、広州市でも有料運行を開始し、2025年までに65都市、2030年までに100都市で自動運転タクシーを運営する計画だ。
北京=パク・スチャン特派員