「過去史ジレンマ」に陥ったドイツ【朝鮮日報コラム】

 パレスチナ武装勢力ハマスの奇襲攻撃で始まったイスラエル戦争が、1カ月以上も続いている。戦場は全世界に拡大した。各国でイスラエル支持、パレスチナ支持のデモが続き、世論は分裂した。とりわけドイツは、今回の戦争に対して一層敏感だ。ユダヤ人を虐殺したホロコーストという過去史があるからだ。いわゆる「政治エリート」らは、戦争の初期段階から、過去史を理由にイスラエルに対する絶対的支持を表明した。オラフ・ショルツ首相は開戦後、西側指導者としては真っ先にイスラエルを訪れた。「この地で二度と、反ユダヤ主義は駄目だ」(ロベルト・ハーベック副首相)という発言も続いた。より厳格な態度を取る地方政府もある。ハンブルクはパレスチナ支持のデモに持ち出せる国旗の数に制限を設けた。ベルリンは、学生たちが登校する際にアラブ伝統の頭巾「カフィーヤ」を着用したり、パレスチナ国旗を持ちあるいは国旗の色が入った服を着用したりすることを禁止できる権限を学校側に与えた。

【写真】ほぼ裸の状態でハマスに連行された23歳ドイツ系イスラエル人女性が死亡

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