李俊錫・李洛淵「改革」野合、わずか11日で破綻…残ったのは6億ウォンの国庫補助金【2月21日付社説】

 「新しい未来」の李洛淵(イ・ナクヨン)代表が20日、「改革新党」との合流撤回を宣言した。李俊錫(イ・ジュンソク)代表率いる改革新党の名で電撃合流を宣言してから、わずか11日。この人々は「二大政党を審判し、新たな政治勢力が出てこなければならない」と主張していた。両党の甚だしい政争の被害に共感する有権者は少なくなかった。わずか11日での決別は、こうした有権者を虚脱させた。韓国政党史において前例のない記録となるだろう。

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 改革を掲げた李氏らが短い同居期間中に見せたのは、小ざかしさだけだった。不動産問題で民主党から除名された議員を選挙補助金支給基準日の前日に入党させた。現役議員が5人以上いれば、補助金の額が大きく上がる。今、改革新党に残る現役議員は4人となり、6億6000万ウォン(現在のレートで約7400万円)の国庫補助金支給の根拠は消えたが、補助金を返還すべき法的規定はない。刑法を適用するならば「補助金詐欺」と言えるだろう。改革新党の共同代表として11日間活動した李洛淵代表は、実際には改革新党に入党もしていない状態だったという。

 進歩(革新)系最大野党「共に民主党」と保守系与党「国民の力」の代表をそれぞれ務めた二人には、当初から「反・尹錫悦(ユン・ソンニョル)」「反・李在明(イ・ジェミョン)」のほかにはいかなる共通点も見いだし難かった。理念や哲学、支持基盤が全く違う二人が一緒になったときから「総選挙記号3番を狙った野合」という指摘は多かった。合流宣言後も、統合の努力より反目・衝突の様子ばかりが露出した。選挙の主導権問題を巡って対立している李俊錫代表に選挙指揮権を委任する決定が行われたことで、破局を迎えた。今になって李洛淵代表は「浅はかな統合決定が恥ずべき結末を生んだ」と述べ、李俊錫代表は「担い得ないことを管理できると、過信していたわけではないが…」と語った。政治理念や政策が全く違う人々が、選挙投機をするかのように集まった。そんな人々が「改革」を掲げた。最初から最後まで、韓国国民を愚弄(ぐろう)するものだった。

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  • ▲李俊錫代表(写真左)と李洛淵代表。/ニュース1
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