与党公認巡る予備選で落選した河泰慶議員「数学的に信じ難い結果」「生データを公開せよ」 韓国総選挙

 韓国の保守系与党「国民の力」ソウル中・城東乙選挙区の予備選で李恵薫(イ・ヘフン)元議員に敗れて脱落した河泰慶(ハ・テギョン)議員が12日、予備選の生データ公開を要求した。河泰慶議員は釜山・海雲台甲選挙区で3回当選した後、首都圏に移ってソウル中・城東乙に挑戦した。

【写真】2020年韓国総選挙の不正疑惑を提起する閔庚旭元議員の主張に対し「故意に操作された結果」と批判する河泰慶議員(2020年6月11日)

 河泰慶議員はこの日、声明文を通して「(国民の力の)韓東勲(ハン・ドンフン)非常対策委員長に予備選の生データ公開を要求する」とし「予備選の生データにはログ、ローデータ(未加工データ)、音声ファイル、安心番号(個人情報保護のために生成された仮想の電話番号)が含まれるべき」と主張した。

 河泰慶議員は「予備選の結果、私が敗北したと出た。私は、党では公正に世論調査を行ったものと信じている。だが数学的に、あまりに信じ難い結果が出た」とし「確率的にほとんど起こり難い結果だ。母集団の80%はコントロールし難い一般住民なのだから」と発言した。

 河泰慶議員は「私は、3人の競争だった1次予備選では46.01、李恵薫候補は29.71、李永(イ・ヨン)候補は25.90と出ていた」とし「ところが2人の決選では私が50.87、李恵薫候補が49.13と出て、李恵薫候補が5%の女性加算点で51.58になり、最終0.71ポイント差で負けた」と説明した。

 中・城東乙は、決戦を交えた河泰慶議員と李恵薫・元議員のほかにも、比例代表議員出身の李永・元中小ベンチャー企業部(省に相当)長官が挑戦した。

 河泰慶議員は「3人の1次予備選での46.01から2人の2次予備選で50.87になり、李恵薫候補は1次予備選で29.71だったのに決選では49.13になった」とし「これは確率的にちょっと信じ難い数字」と述べた。

 河泰慶議員は「だから今回の予備選についての私の最終的な立場は、予備選の生データを確認した後に発表することにした」とし「韓東勲委員長は予備選の全過程を透明に公開するとおっしゃったから、私の要求を受け入れてくださるものと信ずる。すぐに(予備選の結果を)承服すべきにもかかわらず、数学的に、また合理的にあまりに可能性が低いことが発生したから最終的な立場を少し先延ばしにするので、ご理解いただきたい」と語った。

 一方、12日に国民の力公薦管理委員会が発表した4次予備選結果では、現役議員が大挙して公認状を手にした。

 京畿河南甲選挙区の予備選では、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領に近い「親尹系」に分類される李永議員(比例代表)が3者の競争で勝利した。李議員は、進歩(革新)系最大野党「共に民主党」候補として選挙に出る秋美愛(チュ・ミエ)元法務部長菅と対決する。

 江原春川鉄原華川楊口乙選挙区では、現役の韓起鎬(ハン・ギホ)議員が許仁九(ホ・イング)元G1放送代表取締役を破って本選に進出し、4回目の当選を狙う。大邱東・軍威乙選挙区の予備選では姜大植(カン・デシク)議員が勝利して公認状を獲得した。慶北安東醴泉選挙区では韓東勲非常対策委員長の秘書室長を務める金亨東(キム・ヒョンドン)議員がキム・ウィソン予備候補を破って本選に進出した。

キム・ミョンイル記者

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