韓国与党新人女性議員「金建希・金恵京・金正淑『3金女史』特別検察官法を共に民主党に逆提案しよう」

 韓国の保守系与党「国民の力」のキム・ミンジョン比例代表当選者が、尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領夫人の金建希(キム・ゴンヒ)氏に対する野党側の特別検察官要求を受け入れる代わりに、「公務用カード流用疑惑」が持たれている金恵京(キム・ヘギョン)氏、5万ウォン紙幣の官封券(造幣公社が韓国銀行に送る新券)を使った疑惑が持たれている金正淑(キム・ジョンスク)氏に対する特別検察官もやろう、と主張した。「3金女史」特検を民主党に逆提案すべきだと、国民の力指導部に要求したのだ。金恵京氏は進歩(革新)系最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表夫人で、金正淑氏は文在寅(ムン・ジェイン)前大統領夫人。

【写真】ファッション外交が注目を集めた金正淑夫人

 金当選者は7日、ソーシャルメディアに「尹錫悦大統領と国民の力指導部に注文したいのは、金建希女史の300万ウォン(現在のレートで約34万円。以下同じ)相当の(有名ブランドバッグ授受疑惑)特検を受け入れる代わりに、少なくとも3億ウォン(約3400万円)以上とみられる金恵京女史の国庫損失罪疑惑に対する特検、金正淑女史の官封券を動員した服・アクセサリー買い集め疑惑、そしてその服やアクセサリーは今どこにあるのか、『3金女史』に対する特検を逆提案してほしい」と書き込んだ。

 金当選者は「ドルイドキング特検は2017年大統領選挙の局面で8000万件のコメント操作があったことを明らかにしたが、実際、ドルイドキング一味はポータルサイトのリアルタイム検索を掌握することで、韓国全体を彼らの作った仮想世論空間に放り込んだと表現しても過言ではなかった」「(18年の)蔚山市長選挙に対する青瓦台(当時の韓国大統領府)の組織的介入と下命捜査はどうだったか? これだけでも弾劾になって余りあるというのに、彼らはありふれた特検すら一度も受けず、20年総選挙で民主党は『大統領を守ってほしい』と哀訴までした。それなのに300万ウォン相当のポーチ特検をやろうというのだから、こんな不公平があるか」と主張した。

 さらに金当選者は「公務員のイさんが北朝鮮の海域に流されて撃ち殺され、遺体が焼かれた事件は? 彼らはしっかり見ていながら公務員イさんを救わず、公務員イさんの死を間違いなく知っている状況でも、(当時の)文在寅大統領は、北朝鮮との平和を語った国連演説の録画放送を中止させなかった」「それだけではない。公務員イさんにギャンブルの借金があるなど、死者の名誉を毀損(きそん)する行為の先頭に立ったのも文在寅政権だった。それでも特検はなかった」とつづった。

 その上で金当選者は、海兵隊員殉職事件を巡る特検に言及しつつ「韓国国内の死亡事件を警察が調べるように法律が変わった後の最初のケースだからと思われるぎごちない処理が特検の対象ならば、蔚山市長不正選挙に対する特検、公務員イさんの死に対する特検も同一のやり方で進めようと(国民の力指導部が民主党に)逆提案してほしい」と述べた。

朴国熙(パク・ククヒ)記者

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  • ▲金建希氏、金恵京氏、金正淑氏(写真左から)/朝鮮DB
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