ソウル市内の一流ホテルの衛生状態に問題があると先日報道されて以来、「5つ星でも信じられない」という声が上がっている。中国や日本などの海外メディアでも報じられ、波紋はさらに広がりつつある。問題となったホテルではトイレ掃除専門スタッフの別途採用、食器類の追加購入・一括洗浄など衛生マニュアルを変更して対策を講じている。

 問題になったなホテルではこのほど、トイレ掃除担当スタッフや中央洗浄室スタッフを追加採用した。このホテルでは便器を磨いたスポンジで客室のコップも洗い、問題になっていた。報道後、トイレ・バスルーム清掃スタッフをトイレ担当とバスルーム担当に分け、掃除道具を兼用しないよう新たなマニュアルを作成した。コップは中央洗浄室で一括管理する方式に変えた。各客室に殺菌消毒器も設置する。13日に客室の半数に設置し、残りは旧正月(今年は2月16日)以降に設置することにした。設置前は使い捨て品を提供する予定だ。定期衛生検査の結果は公式ホームページなどで公表する方針だ。

 別のホテルではベッドルーム清掃・寝具整理・トイレ清掃スタッフを別々に配置することにした。トイレ掃除をしていたスタッフが寝具などに触れないようにしたものだ。このホテルの関係者は「衛生が最も重要だと考え、最も効率的なマニュアルを準備しているところだ」と言った。さらに別のホテルでは、これまでの清掃スタッフ1人に加えて、食器洗い専門スタッフと、客室内の備品を回収・補充するスタッフを追加配置する予定だ。スタッフの定期教育も月に2回から4回に増やし、衛生状態の監視を強化する。

 今回の一流ホテル衛生問題はスタッフ個人の職業倫理の問題だと指摘する声がある。各ホテルでは清掃スタッフが任意の判断でできる部分を極力減らし、マニュアルをより細かくした。これまで宿泊客が使用していないコップは水だけで洗っていたこともあった。あるホテル関係者は「タオルなど毎回洗う必要がある備品はすべて回収し、中央洗浄センターで作業した後、担当に渡している。特にコップについては洗った後、密封して配置することも検討している」と明らかにした。このホテルはコップの数を従来の8000個から1万個に増やした。客室のすべてのコップを一度に洗っても不足しないようにしたのだ。客室内の備品の汚染度を測定する機械を新たに購入し、毎日洗えないカーペットや家具についても汚染度の適正基準を作成している。

 また別のホテルでは、各階に殺菌乾燥機を置くことにした。コップやティースプーンなどの食器を別の場所で洗浄して各階に届けた後、乾燥させる予定だ。ホテル側は「浴室用清掃用具箱とトイレ用清掃用具箱を分け、清掃過程も重ならないようにする」と話している。

 今回の報道をきっかけに問題となったホテル以外でも衛生マニュアルを変更している。ソウル市内の一流ホテル10カ所に連絡したところ、9カ所でマニュアルを再整備したり、スタッフ・設備などを補強したりしていた。ホテルの衛生問題が報道されて以降、「このホテルは大丈夫なのか」という問い合わせが相次いでいるためだ。

 ソウル市内のある5つ星ホテルの関係者は「『どのように掃除しているのか』『全体的な清掃の流れを教えてほしい』というお得意様からのお問い合わせ電話が頻繁にかかってくる。ガイドラインや作業プロセス、改善された衛生マニュアルについてお伝えしている」と言った。ソウル市江南区内の5つ星ホテルは「このほど汚染度測定機器を新たに購入した。今後は週2回、食器・リネン・電話機などの汚染度をチェックする予定だ」としている。

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