無料通信アプリ「テレグラム」でわいせつ画像を共有する「博士部屋」を運営していたチョ・ジュビン容疑者(25・写真)が最近、警察の取り調べに対し、「被害者には有名女優やガールズグループ出身の女性歌手がいる」との趣旨の供述を行っていることが13日までに分かった。チョ容疑者は他にも人気ガールズグループのメンバーや女優の個人情報を入手し、接近を試みたが失敗したという。

 本紙の取材を総合すると、警察は家宅捜索を通じ、チョ容疑者のスマートフォンなどデジタル機器から有名ガールズグループ出身のAさん、女優Bさんの写真を確保したという。写真の中でAさんとBさんは、チョ容疑者が「博士部屋」の被害女性に要求していたのと同様、左手の親指と小指を開く特有のポーズを取っていた。ただ、警察は2人が強要を受けて撮影したわいせつ画像はないとみている。

 警察はチョ容疑者がAさん、Bさんの写真を使い、自分をアピールし、「博士部屋」を宣伝していたとみている。警察は近く2人を被害者として呼び、具体的な被害状況を調べる方針だ。被害者にはチアリーダーの女性3人も含まれているという。

 警察はチョ容疑者がさらに別の有名芸能人にも接触していた物証と供述を得ているとされる。共犯の社会服務要員を通じ、トップクラスのガールズグループと言えるC、Dのメンバーの電話番号など個人情報を入手しようとしたという。同様に韓流女優Eさんの電話番号も入手を試みたとされる。チョ容疑者が昨年、孫石熙(ソン・ソッキ)JTBC社長の電話番号を入手したのと同じ手口だ。

 しかし、チョ容疑者はこれら芸能人との接触には失敗した。共犯の社会服務要員から知らされた電話番号は芸能人本人が直接使用している番号ではないケースが多かったという。捜査関係者は「有名人は裕福で、詐欺を働いてもうわさになる可能性は低いと考え、彼らを犯行ターゲットにしようとしたようだ」と話した。

 ソウル中央地検デジタル性犯罪特別捜査タスクフォースは同日、未成年者を含む女性に撮影を強要したわいせつ画像を流布したとして、チョ容疑者を青少年利用わいせつ物政策・配布、強制わいせつ、児童淫行強要など14の罪で起訴した。チョ容疑者は今年2月まで女性26人を脅し、わいせつ画像を製作。それを営利目的でテレグラム上で販売、配布していた。被害者には児童・青少年8人も含まれていた。

 チョ容疑者はまた、テレグラムで38以上のグループを運営していたことが判明した。昨年10月には未成年の被害者(15)に対し、裸の画像をばらまくと脅し、関係者が直接会い、疑似性行為などをさせた疑いが持たれている。検察はチョ容疑者が保有する仮想通貨のウォレット15件、証券預託金、株式、現金などの没収、追徴保全を請求し、さらに犯罪で得た収入がないかどうか警察と共同で追跡を進めている。検察と警察は被害を受けた芸能人についても追加捜査を行う予定だ。

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