ソウル中央地裁は29日、崔康旭(チェ・ガンウク)開かれたウリ党代表について、チョ・グク元法務部長官の息子の法律事務所でのインターン確認書を虚偽に作成し、大学の入試業務を妨害したという起訴事実を全面的に認めた。同地裁は判決が確定した場合、議員職を失うことになる「懲役8月、執行猶予2年」を言い渡し、「崔代表の行為は入試の公正性を損ねた。真剣な反省という側面でも有利な量刑要素がない」と断じた。その上で、同地裁は崔代表が裁判で主張した検察の捜査、起訴過程の問題点を全て退けた。法廷に入る際は明るい表情だった崔代表も判決後は表情がこわばっていた。

 同地裁は「2017年1-10月に週2回、計16時間のインターン活動をした」という確認書の内容によれば、1回平均のインターン時間が12分にすぎず、どこでも12分でできることは多くはない」とも指摘した。

 裁判では崔代表とチョ元長官の妻、チョン・ギョンシム教授による携帯メールでのやりとりが重要な証拠として採用された。崔代表は17年5月、チョン教授に「久しぶりに(チョ元長官の息子の)声を聞いた」というメッセージを送った。裁判長は「ずっとインターン活動をしていたならば、送るはずがないメッセージだ」と指摘した。当時崔代表とチョン教授の間では、「その書類が合格に役立てばよいです」(崔代表)、「その書類は延世大・高麗台のためのものだが、どうしたものか」(チョン氏)といったメッセージも交わされていた。

 崔代表は自身が検察による3回の出頭要求に応じなかったことについて、「召喚要求書の形式が被疑者ではなく、内偵を受けている者に対するもので違法だ」と主張した。また、「尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長が李盛潤(イ・ソンユン)ソウル中央地検長を通さず、直接中央地検第3次長を指揮して起訴したことは検察庁法違反だ」とも指摘した。しかし、同地裁は「検察の召喚要求書には何の問題もなく、尹総長の直接指揮も法律違反ではない」と判示した。

 崔代表は昨年4月の総選挙直前、「チョ元長官の息子のインターン証明書は虚偽ではない」と発言し、公職選挙法上の虚偽事実流布の罪でも起訴され、裁判を受けている。さらに、崔代表は27日、「イ・ドンジェ元チャンネルA記者の陳述にイ元記者がイ・チョルVIK代表に『柳時敏(ユン・シミン)氏にカネを渡したと言え』と発言する内容が含まれている」とする虚偽事実を流布した罪でも起訴された。今回のインターン証明書を巡る有罪判決は崔代表の公職選挙法違反裁判にも影響を与えるとみられている。

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