社会総合
日本式ガチャ&アニメグッズの聖地に変身…賑わいを取り戻した国際電子センター
ソウル市瑞草洞の国際電子センターに、消えていた賃料が戻ってきた。1990年代には竜山電子商街と共に「電子商街の全盛期」をけん引した同センターだが、オンラインショッピングに押されて没落し、店舗の所有者たちが管理費だけを受け取って賃料は放棄する「0ウォン賃料」が日常化していた場所だ。ところが、最高13%まで上がっていた空室率が最近2%に低下し、条件の良いフロアでは新規出店の希望者が列をなしている。商街を蘇らせたのは電子製品ではなく、日本式の「ガチャガチャ」とアニメグッズだ。
【写真】IVEウォニョン、日本でカプセルトイ専門店を訪問
7月4日の土曜日、地下鉄3号線・南部ターミナル駅と地下通路でつながる国際電子センターの入り口は、20代のカップルや中高生、子どもの手を引いた家族連れで賑わっていた。お目当ては「ガチャ」と「クジ」だ。同センターのように、カプセルトイをランダムに引くガチャが一カ所に大規模に集まっている場所は珍しい。クジは日本語の「くじ引き」に由来し、1枚1万ウォン(現在のレートで約1080円)前後を支払えば、高額商品が当たる1等から文具類が出る最下位まで、必ず商品がもらえる「ハズレなしのくじ」だ。東京の秋葉原や池袋でしか楽しめなかった日本のサブカルチャーを一つのビルで満喫できるという希少性が、韓国の若者層を引き寄せている。
商店街の顔ぶれも変わりつつある。ゲーム専門店があった9階から始まったグッズショップは、今やビルの大半のフロアへと広がった。組み立てパソコンを販売していた店は売り場の半分をグッズショップに変え、携帯電話店は客が自分の写真でスマホケースを作れる自販機を導入した。流動人口が増えたことで、いわゆる「スピルオーバー効果」も現れている。国際電子センターの関係者は「1階のスーパーマーケットやカフェも反射利益を享受している」とし、「飲食フランチャイズの出店問い合わせもあるが、適切な場所がなく断っている状況だ」と話した。
集客効果は大きいものの、従来の電子製品販売店は客よりも従業員の方が多い店が大半だった。連絡先だけを書き残し、店のオーナーが席を外しているところも多かった。国際電子センターのある店舗関係者は「人が押し寄せたことで店舗の所有者たちは再び賃料を受け取っているが、肝心の商人たちの立場からすると、電子製品は依然として売れていないというのが現実」とし、「日本のサブカルチャーがすべてを解決してくれたわけではない」と語った。