社会総合
韓国の婚姻件数、24年前の半分に…5組に1組は姉さん女房
韓国で昨年結婚した夫婦は1年前に比べて10%以上減少し、21万4000件にとどまった。これは、関連統計が始まった1970年以降で最も少ない数字だ。婚姻件数は2012年から9年連続で減少している。昨年は、婚姻件数が最も多かった1996年(43万5000件)の半分程度に低下した。24年で半減したということだ。これにより、世界最低水準の合計特殊出生率がさらに低くなるものと思われる。
■人口1000人当たりの婚姻件数4.2件
人口1000人当たりの婚姻件数も4.2件にとどまり、過去最低を記録した。1年前より0.5件減った。1980年代は10件前後、2000年代半ばまでは7件前後だったが、2010年代に入って急減し、2015年に6件以下、2019年に5件以下にまで下がっていた。
昨年の婚姻統計で目付く点は、初婚夫婦の5組に1組(18.5%)が妻の方が夫よりも年上だということだ。妻が年上のカップルの割合について関連統計が始まった1990年以降で最も高かった。男性が年上の夫婦が65.3%、同い年の夫婦は16.2%だった。平均初婚年齢は男性33.2歳、女性30.9歳だった。10年前より男性は1.4歳、女性は1.9歳遅くなっている。
統計庁は18日、こうした内容の「2020年婚姻・離婚統計」を発表した。同庁のキム・スヨン人口動向課長は「結婚をした方がいいと考える人の割合が徐々に下がるなど、結婚に対する価値観が変化している。住居費・雇用など経済的条件のために結婚を先送りする、あるいは結婚しないというケースが増えている。新型コロナウイルス感染症の影響で結婚が延期またはキャンセルされたケースも多かった」と説明した。
■韓国人に聞く、あなたはどちらの人と結婚したいですか?
■離婚減少したが、「熟年離婚」は増加
昨年の外国人との婚姻件数は1万5000件で、1年前に比べて35%も急減した。新型コロナで韓国に入国する外国人が激減したことによるものだ。韓国人と婚姻した外国人女性の国籍はベトナム(28.3%)、中国(22.7%)、タイ(15.6%)の順だった。外国人男性の国籍は米国(26%)、中国(22.2%)、ベトナム(11.8%)などが多かった。
昨年の離婚件数は10万7000件で、1年前に比べて3.9%(4000件)減少した。米国などでは、新型コロナで家にいる時間が長くなるほど夫婦間の溝が深まり、離婚が増加するという意味で「コビディボース(Covidivorce=コロナ離婚)」という新語まで生まれた。しかし、韓国ではこのような懸念は現実として現れていないようだ。
ただし、結婚して20年以上過ぎた後に離婚する「熟年離婚」は3.2%増加した。離婚した夫婦の平均婚姻期間は16.7年だった。これは10年前より3.7年長い。結婚直後に別れるケースよりも、長年夫婦として生活した後に離婚を決心するケースが増えているということだ。