▲ウクライナ選手団の入場シーンにチェルノブイリ原発の資料写真を使用した。写真=MBC中継のスクリーンショット

 韓国MBCが23日、2020東京五輪の開会式を生中継する際、各国選手団を紹介する資料画面に不適切な写真を使用したとして物議を醸している。

 MBCは同日、東京都新宿区の国立競技場で行われた開幕式を生中継する際、各国代表が入場するたびにそれぞれの国の資料写真を使用した。

 MBCはウクライナ選手団が入場する時の紹介写真にチェルノブイリ原子力発電所の写真を使用した。ウクライナ(当時はソビエト連邦)にあったチェルノブイリ原発では33年前の1986年4月26日、20世紀最悪の原発事故が発生した。

▲ハイチ選手団の入場シーンに「大統領暗殺で政局は霧の中」という字幕を入れた。写真=MBC中継のスクリーンショット

 また、ハイチ選手団の入場時は「大統領暗殺で政局は霧の中」という字幕を出した。ハイチのジョブネル・モイーズ大統領が今月初め、首都ポルトープランスの私邸に侵入した暴漢の銃撃で殺害されたことを述べたものだ。番組司会者らは「ハイチでは最近、気の毒なことがあった」「大統領暗殺、初の事態でしょう」などの会話を交わした。

 MBCでは、エルサルバドル選手団を紹介する資料写真にはビットコインの写真を出した。世界最貧国の一つであるエルサルバドルは先月、世界初の暗号資産であるビットコインを自国の法定通貨に採用して騒動となった。

 これをめぐり、インターネット上には「放送事故」との批判が殺到した。ネットユーザーたちは「該当国を冷笑することが五輪精神にのっとっているだろうか」「MBCは本当に公営放送局なのか」「外交上の礼を欠く」と批判した。特に、チェルノブイリ原発の写真をめぐっては「韓国を紹介する時、(崩壊した)三豊百貨店や聖水大橋の写真を入れるのと何が違うのか」という声があった。

 MBC側はこの件について、「状況を把握しているところだ」としている。

▲エルサルバドル選手団の入場シーンにビットコイン資料写真を使用した。写真=MBC中継のスクリーンショット

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