韓国KBS系列のケーブルテレビ局「KBS N」のシン・スンジュン・アナウンサーと、そのスポーツ専門チャンネル「KBS N SPORTS」のバレーボール解説者キム・セジン氏が女子バレーボールをバカにするような発言をし、バレーボール・ファンたちから抗議を受けている。

 問題となった発言は、14日に京畿道議政府体育館で行われた「2021議政府・トドゥラム杯プロ・バレーボール大会」の現代キャピタル対韓国電力戦で飛び出した。

 この放送で、長いラリーの末、韓国電力の選手が得点すると、キム・セジン氏は「凡ミスを減らそうという意図だと思うが、ちょっとかつての女子バレーボールを見ているようなそんな感じです」と言った。

 続いて、シン・スンジュン・アナウンサーが笑いながら、「そうですね。かわいらしいラリーが1回行われました」と言った。

 「女子バレーボールを見ているような」「かわいらしい」という発言をめぐって、一部のバレーボール・ファンたちの間からは「キム・セジン氏とシン・スンジュン・アナウンサーは女子バレーボールをバカにしている」という批判が出た。

 バレーボール・ファンたちがさらに激怒しているのは、12日に放送されたKBS第1『ドキュインサイド-ドキュメンタリー国家代表』(以下、『国家代表』)に出てきた資料画面のためだ。この放送では、かつて女性アスリートたちの実力よりも性別・外見を浮き彫りにした解説者たちの発言が公開された。

 以前、キム・ヨンギョンが出場した試合で、ある解説者が「男子バレーボールの迫力あふれる試合をご覧になりましたが、今度は女子バレーボールのかわいらしい感じの試合をご覧になるでしょう。興国生命チームと言えば、昨年まで美女軍団と呼ばれるほど美人の選手が多いチーム」と言った。

 この資料画面を見たキム・ヨンギョンは「私はああいうのはあまり…。女子スポーツ選手たちは外見的な部分が常に最初に出てくるようだ。実力についてまず話をしなければならないのに…」と不満を表わした。

 つまり、女性アスリートたちが経験する性差別を取り上げた番組が放送されてからたった二日後に、同じ放送局で女性選手の実力を見下す解説が飛び出したということだ。KBS視聴者相談室には2人の解説を批判する声が相次いで寄せられている。

 「『国家代表』を見た後に聞こえてきた言葉が『かわいらしい』とは…ドキュメンタリーに出てきた証拠シーンは昔のものではなく、現在のものなんだね。そんな解説しかできないんですか?」「男子バレーボールは男子バレーボールだけで見ましょう。なぜキャスターが女子バレーボールを見下すのを見なければならないんですか? 同じ放送局で放送したドキュメンタリーは見せかけなんですか? これは男女どちらも不愉快な経験です」「男子バレーボールの中でなぜ女子バレーボールを見つけようとするのですか?」「数日前にドキュメンタリーで取り上げた発言を2021年に聞くとは思わなかった。正式な謝罪をしてください」などの抗議文が殺到している。

ホーム TOP