▲オンラインコミュニティー

 韓食を日本式の名前に変えて売っている飲食店が、韓国ネットユーザーの間で論争の対象になっている。

 韓国のオンラインコミュニティーやソーシャルメディア(会員制交流サイト)では17日、デリバリーアプリの画面をキャプチャ―した2枚のイメージがシェアされた。最初の写真には、当該飲食店の売っているメニューの詳細な内容が収められているが、ネットユーザーが注目したのはいささか不自然なメニューの名前だった。

 赤いヤンニョム(合わせ調味料)の汁に数種類のソーセージが入ったプデチゲを、この飲食店は「部隊鍋」と呼んでいた。「東京風」という説明も付け加えられていた。また追加メニューの選択欄には「豚カルビ丼と一緒に」「豚キムチ丼と一緒に」という項目が用意されていた。テジカルビの丼物と、豚肉のキムチポックムパプ(チャーハン)を追加できるオプションだ。

 ネットユーザーは「韓国の食べ物をわざわざ和食として呼び変える理由は何なのか」と指摘した。この飲食店は、料理の種類を日本式に表現するにとどまらず、カルビやキムチのハングル表記すら正規のつづりを使わず、日本語の発音に寄せたつづりにしていた。

 批判されたのは2枚目のイメージも同様だった。ある客が残したレビューには「おいしいです、キムチポックムパプ」「プデチゲは味が物足りなかったです」などの味の評価が書かれている。すると飲食店の社長は「キムチポックムパプではなく…豚キムチだ…」「プデチゲではなく…部隊鍋…」とコメントしてメニューの名前を正した。

 これにネットユーザーは「もともと日本料理というわけでもないのに、虚勢にしか見えない」「韓国で商売している中華料理店がキムチポックムパプをパオツァイポックムパプと呼んだらどう思うか」など、否定的な反応を浴びせた。反面「日本の料理法を合わせた、この飲食店ならではの特別なメニューということもあり得るじゃないか」「あまりデリケートに考える必要はない」という主張も一部あった。

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