韓国人は28歳から働き始め、労働所得の方が消費より多い「黒字人生」時代に入り、44歳で黒字(1594万ウォン=約154万円)のピークに到達、60歳からは労働所得より消費の方が多い「赤字人生」に入ることが分かった。

 

 これは、統計庁が25日に発表した「2019年国民移転勘定結果」の内容だ。この統計が初めて作成された2010年は「27歳で黒字人生に入り、39歳で最大黒字、56歳で赤字人生開始」だったが、就職年齢が上がり、高齢化により働く高齢者が増えたことから、赤字になる年齢は60歳へと先送りされた。赤字人生開始が60代になったのは初めてのことだ。

 この日発表された統計は、政府の財政が各世代にどれだけ使われるのかを示すものだ。2019年時点の労働年齢層(15-64歳)が払った税金147兆ウォン(約14兆2000億円)のうち、幼年層(14歳以下)に71兆ウォン(約6兆8500億円)、高齢層(65歳以上)に76兆ウォン(約7兆3000億円)配分されるという集計が出た。労働年齢層が払った税金が、幼年層の教育(46兆ウォン=4兆4000万円)、高齢層の保健(30兆ウォン=約2兆9000万円)や年金(25兆ウォン=約2兆4000万円)などに使われているという意味だ。調査初年度の2010年は労働年齢層が税金74兆ウォン(約7兆1000万円)を出し、幼年層に45兆ウォン(約4兆3000万円)、高齢層に29兆ウォン(約2兆8000万円)配分された。

キム・ジョンフン記者

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