▲ソウル南部地裁/聯合ニュース

 韓国与党・共に民主党の党員4000人余りは17日、同党の大統領候補、李在明(イ・ジェミョン)氏の党員資格と候補職務の停止を求める仮処分申請をソウル南部地裁に行った。

 民主党などによると、仮処分申請を行ったのは「スペース民主主義」のキム・ヨンジン代表ら民主党員4369人。スペース民主主義は文在寅(ムン・ジェイン)大統領の熱狂的支持者を中心とする民主党員の組織とされる。大統領候補を決める党内予備選でも概ね李洛淵(イ・ナギョン)候補を支持したという。

 

 キム代表らは李候補が「(南北)統一を目指すにはあまりに手遅れだ」(昨年11月20日)と発言したことと、全斗煥(チョン・ドゥファン)元大統領について、「3低好況(原油安・ドル安・低金利)をうまく活用し、経済が崩壊しないように、経済がちゃんと動くようにしたのは成果だ」(昨年12月11日)と評したことが党の綱領に違反したと指摘した。それぞれ民主党綱領に定める大韓民国の統一指向と5・18民主化運動(光州事件)の精神を否定したとの主張だ。キム代表らは「民主党が求める道徳的基準と倫理規範および綱領・党憲・党規に違反した行為者として、大統領候補資格はもちろん、党員資格を取り消されるべきだ」と主張した。

 キム代表ら民主党員2618人は今月7日にも宋永吉(ソン・ヨンギル)代表が非民主的に党を運営しており、大統領候補の党内予備選を不公正に管理した責任があるとして、宋代表に対しても職務執行停止の仮処分を申請した。

 一方、李候補の基本所得(ベーシックインカム)導入の公約を批判し、党員懲戒処分で離党した李相二(イ・サンイ)済州大教授は「『李在明の民主党』のせいで自分は突然、利益のために入党と離党を繰り返す渡り鳥政治家扱いを受けた」とし、李候補に正式に謝罪を求めた。選対のヒョン・グンテク広報は李教授の離党に関連し、李教授が入党と離党を繰り返した点を挙げ、「(そんなことが)ニュースになるのか」と述べたことに対し、責任を追及したものだ。李教授は1998年、民主党の前身である新政治国民会議に入党したのをはじめ、民主党で入党と離党を3回繰り返した。李教授はフェイスブックに「正常な政党であれば、内部的に振り返り、反省する契機とすべきだ。『李在明の民主党』は去る人の背中に理不尽な虚言で私を侮辱した」と書き込んだ。

キム・ギョンファ記者

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