韓国第1位のオンラインによる非対面診療アプリ「ドクター・ナウ」のデータ約400万件には、国民がオンライン診療をどのように利用したかがそのまま現れている。ドクター・ナウは漢陽大学医学部出身のチャン・ジホ代表が2019年に創業し、翌年12月に初めてサービスを開始した。今年3月時点の月間利用者数は82万人で、現在約30あるオンライン診療アプリの中で1位だ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)次期政権への移行を準備する政権引き継ぎ委員会ではオンライン診療に関する現況を把握するため先月18日に同社を訪れた。

【表】オンライン診療 年齢・性別による疾患の順位

■0歳から101歳まで、気になっていた病気もすっきり

 オンライン診療は全年齢層で同じくらい利用されていることが分かった。ドクター・ナウのサービス開始当初は流行に敏感な20-30代が主な利用者だった。2020年12月から今年3月まで集計した資料によると、2021年1-3月期の利用者のうち、20-30代は全体の84%を占めていたという。この割合は徐々に下がり、今年1-3月期には68%まで下がったが、その代わり40代以上の割合が全体の32%と増えた。最年少利用者は満0歳の乳児、最高齢は満101歳だった。ドクター・ナウ関係者は「家族代理人受付機能があるので、スマートフォンの操作に慣れている人が加入して、高齢者や幼児のオンライン診療を手配したものとみられる」と説明した。

 疾病の種類を見ると、「オンライン非対面」ならではのメリットが顕著だ。「風邪」(29%)や「皮膚炎」(26%)のように軽症、あるいは慢性疾患が1-2位を占めている。新型コロナの影響で病院に行くのは嫌だし、軽微な症状なので、簡単な問診と処方で管理が可能な病気ということで、圧倒的な数の患者たちがオンライン診療を選択したものだ。皮膚炎はニキビ・湿疹(しっしん)・アトピーなどで、10-20代の患者が多かった。3位は共に11%で「抜け毛」と「膣炎」だった。ドクター・ナウ側は「他人の視線があるので病院に行くのをちゅうちょしてしまう代表的な病気だが、オンラインを通じて隠れた需要が表に出たものと思われる」「同じ症状で周期的に薬の処方だけを希望する患者もオンライン診療を望んでいる」と語った。男性は「性機能障害」、女性は「生理痛」の症状についてオンライン診療を受けたケースも多かった。

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