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インドに人口1位奪われて経済が衰退するって? 憤る中国
インドが今年、中国を抜き、世界で最も人口が多い国になるとの予測に中国がまた怒った。中国の公式メディアは西側メディアが中国を中傷するために人口減少による中国経済衰退論を意図的に広めていると批判した。
国連人口基金(UNFPA)は19日に発表した「世界人口白書2023」で、今年半ばにインドの人口が14億2860万人に達し、中国(14億2570万人)を290万人上回ると予測した。中国の人口は中国本土だけを集計したもので、香港・マカオ、中国が自国領土だと主張する台湾の人口は含まれていない。国連はインドの人口が中国を抜く時期として提示した「今年半ば」が具体的にいつを指すのかは言及しなかった。国連はインドの最後の人口統計が2011年であり、21年に予定されていた人口統計発表がコロナの影響で延期されたため、時期を特定するのは不可能だとした。
今年中国が人口でインドに抜かれるとの見方は以前からあった。国連は昨年7月の段階で、23年にインドが中国を抜き、世界最大の人口を持つ国になる」と予測している。
中国の人口が昨年、61年ぶりに減少に転じたという中国政府の発表はそうした見方を補強した。中国国家統計局は今年1月、22年末の中国人口が前年末に比べ約80万人減少し、14億1175万人になったと発表した。中国の人口が減少したのは1961年以来のことだ。新生児数の減少と出生率の低下による結果だ。22年の中国の新生児数は956万人で、1949年の中華人民共和国建国以来初めて1000万人を割り込んだ。人口1000人当たりの新生児数は22年に6.77人となり、21年(7.52人)を下回った。中国政府は人口減少に対応し、2021年5月に子どもを2人までに制限する政策を廃止し、3人目の出産を認める政策を導入した。
中国がインドに人口数で抜かれることは予見されていた。それにもかかわらず、中国側が不快感を示したのは、西側メディアが中国経済衰退論を悪意で誇張していると考えているからだ。
中国中央テレビ(CCTV)は20日、「人口数で中国がインドに追いつかれたという西側メディアの報道は、中国を誹謗(ひぼう)するため、中国の発展を故意に無視したものだ」と批判した。 CCTVは特に「米国は中国の発展を抑えるために国連の報告書を利用している」とし、「人口と発展成果を単純に同一視する西側の見解は人口の発展法則を理解していない」と指摘した。「人類社会の発展によって出生率が下がり、子供を産もうとする考えが低下するのは全世界に共通する問題」という論理だ。中国外務省の汪文斌副報道局長は前日の定例会見で、「人口は重要だが、人材も重要だ。中国の発展動力は強力だ」と主張した。
北京=キム・ナムヒ特派員