▲写真=UTOIMAGE

 17日現在でウォン・円相場は100円=860.84ウォンを付け、1990年以来33年ぶりの円安水準となり、韓国では円テク(円買いによる財テク)に飛び付く投資家が増えている。先月末の円預金残高(86億1000万ドル)は過去最高を記録した。円が底値に近づいたと見て、今後の円高を期待して円を買い集めているのだ。

 中長期的にウォン相場は900ウォン台を回復するとの見方が有力だ。しかし、今すぐ円を使う機会もないのに、あまりにも多額の円を買い、長く寝かせるのは損かもしれない。円を金融機関に預けても利子を一銭ももらえないからだ。

 銀行業界によると、主要都市銀行の円建て1年物定期預金の平均金利は0%だ。預け入れ期間を変えても金利条件は変わらない。これに対し、1年物定期預金で比較すると、ドルは5%台前半、ユーロは3%半ば程度の利息を受け取れる。このほか、英ポンドは4%台後半、スイスフランと中国人民元は1.2~1.3%程度の金利を提示している。

 銀行が円預金に利子を支払わない理由は、円で利ざやを稼げないからだ。銀行は外貨預金で得た外貨を必要とする企業に融資して利益を上げる。またはその通貨の発行国の金融機関に預けたり、外貨建て債券に投資したりする。円は韓国企業への融資需要がほとんどなく、銀行が利益を上げにくい。また、日本銀行がマイナス金利を維持しているため、日本の現地銀行に預金すると、むしろ保管料を払わなければならない状態だ。都市銀行の外貨資金担当者は「円を持っていればむしろ損失が出るだけだが、預金者から保管料を受け取ることはできず困っている」と話した。

 専門家は円を使うことがなければ、無理に両替するのではなく、他の投資先を探すか、保有通貨を多様化することが望ましいとアドバイスする。ある市中銀行のプライベートバンカーは「円は保有に伴う機会費用がかさむ可能性があり、円がさらに下落する可能性もあるので両替には注意が必要だ」と話した。

金智燮(キム・ジソプ)記者

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