▲イラスト=UTOIMAGE

 【NEWSIS】台湾の「ビンロウ(檳榔)美女」を撮影したニューヨークの写真家の作品が話題になっている。

 ビンロウとは主にインドや中国、東南アジアなどで見られる植物で、その実をかんで食べると覚醒効果や中毒性があり、口腔がんを誘発するともいわれている。

 米CNNは23日(現地時間)、写真家のコンスタンツェ・ハン氏が先月発表した写真作品シリーズ「Bing Lang Xi Shi」(檳榔西施=台湾の路上でビンロウやたばこを売る若い女性)を紹介した。

 CNNによると、台湾では1960年代後半からビンロウを売る屋台で女性の店員らが露出度の高い服を着る文化が定着した。ビンロウは主にトラック運転手に人気があり、どの屋台も客を呼ぶために「ビンロウ美女」を雇っているのだ。

 CNNがインタビューしたモン・シュアンさんは、ビンロウ販売の仕事に就いて3年になるという。モンさんは「販売目標を達成するためにはビンロウの味が大切」としながらも「最も大切なのは容姿」と話した。

 写真家コンスタンツェ・ハン氏が撮影したモン・シュアンさんは、顔には薄いメークを施し、髪は赤く染め、アニメのセーラームーンのような制服コスチュームを身に着けていた。

 これより前の先月11日、コンスタンツェ・ハン氏はファッション文化専門メディア「DAZED」とのインタビューで「写真家になった時、常に心の中に『ビンロウ美女を撮りたい』という思いがあった」と話した。

 ハン氏は1990年代後半、祖父に会うために家族と共に台湾北部の台北から南部の農村部へと移動する途中、高速道路でネオンの看板がきらめくガラス張りのブースを目にした。ビンロウを売る店だった。中にはランジェリーやコスプレ衣装を身に着けた若い女性たちがいて、ビンロウを買いに来た車が店の前に止まると運転手らと会話をしていた。

 ハン氏は「台湾は、『中国と米国による争いにおいて交渉カードとして重要な存在』という形でしか世界のメディアに登場していないように思えた」として「私は台湾独特の感じを作品に込めたくて、昨夏に台湾に入った。親密なもの、特異なもの、ビンロウの美しさが真っ先に思い浮かんだ」と話した。

 しかしハン氏は、台湾を再び訪れた時、ビンロウ美女を見つけるのが大変だったと話した。ハン氏は「ビンロウ売りの女性に対する偏見が広まった上、発がん性などビンロウの健康リスクなどが知られるようになり、ビンロウ美女は減ってしまったようだ」と話した。

 これに関連し、台湾当局は2002年、ビンロウ売りの女性の服装規定に関する法律を制定し、過度に肌を露出する服を着ることを禁止した。

 CNNはまた、ガラス張りのブースに肌を露出した女性がいる様子は売春の置屋のようにも見えるが、ビンロウ販売は台湾の売春業界とは関係がないと報じた。

キム・スア記者

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