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 台湾海峡をめぐる軍事的緊張が高まる中、台湾で前職・現職の軍関係者が中国のスパイ容疑で最長8年6カ月の懲役刑が宣告された。

 台湾自由時報や連合報など台湾メディアが16日に報じた。それによると台湾高等裁判所は、昨年香港人の丁小琥に台湾軍の機密を提供したとして国家安全法に違反した容疑で起訴された前職・現職の軍人6人に対し、上記の判決を下したという。

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 裁判所は調査に誠実に応じた点などを考慮し、6人の被告に4年6カ月から8年6カ月の懲役刑を宣告し、犯罪によって得た収益8万-50万台湾ドル(約40万-252万円)の没収を命じた。

 台湾高等検察は「丁小琥は中国中央軍事委員会政治工作部の指示を受け、2023年から事業や観光の名目で台湾を複数回訪問し、前職・現職の軍人らと密接な関係を築いてきた」と説明した。

 丁小琥は中国当局から人民元で受け取った1112万7600万台湾ドル(約5600万円)相当の工作資金を不法な外為取引で台湾ドルに違法換金し、取り込んだ台湾軍人らに対して提供を受けた情報の価値に応じて報酬を支払っていた。

 台湾立法院(国会に相当)外交国防委員会の馬文君招集委員(委員長に相当)は、台湾軍の主要な部隊に関する情報流出事件が相次いで発生した問題について「軍内部の管理と防諜システムの不備が原因」と指摘した。

 また中国によるスパイ事件が立て続けに発生した点についても「台湾軍の綱紀の緩みはもちろん、国の安全保障にも影響する」として当局に対応を促した。

リュ・ビョンス記者

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